50歳のおっさんの放送大学生活

人生100年時代に大学に入って学び直すあれこれ

放送大学で公認心理師と認定心理士への単位を取得する

放送大学で学び直すといっても、単なるお勉強ではつまらないです。確かに、自分の頭の中はアップデートできますが、学んだことで社会に貢献できる方がベターですよね。

いろいろ考えた結果、「心理と教育コース」を選択し、公認心理師認定心理士の取得を目指すことにしました。

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 公認心理師とは?

公認心理師は心理の国家資格です。どんな仕事をする専門家なのか超ざっくりいうと、教育・医療・福祉・学校などの現場で心理に関する専門家として助言やサポートを行う専門家です。たとえば学校ならばスクールカウンセラーのような仕事に従事できます。

認定心理士とは?

認定心理士は、日本心理学会が認定する資格で、「心理学の専門家として仕事をするために必要な、最小限の標準的基礎学力と技能を修得している」ことを証明するものです。認定心理士の資格を保有しているからといって、すぐに何か特定の職に就けるわけではありません。しかし、例えば心理の専門家が求められる福祉の現場などで認定心理士保有していれば優遇されるでしょう。

資格習得の流れ

公認心理師

自分のようにこれから公認心理師を目指す人は、大学で所定の単位を取得して卒業し、その後大学院へ進んで所定の単位を修得するか、あるいは認定施設で2年以上の実務経験を積むことで認定試験の受験資格を満たすことができます。

ただし、2021年2月現在、放送大学では公認心理師取得のために必要な科目の一部が整備中で2022年の開講予定となっています。

放送大学HPより

認定心理士

認定心理士の資格は、日本心理学会が定めたa~iの9つの領域に対応する科目の単位を取得し、申請することで取得できます。

放送大学でも必要な単位をすべて取得可能です。ただし、放送大学に限らず大学を卒業していることが申請の条件です。

放送大学HPより

 放送大学での単位取得の作戦

 公認心理師に必要な単位数は52単位で、認定心理士に必要な単位数は36単位です。ただし認定心理士の場合は領域によって同じ科目でも認定単位数が異なります。

単位取得の作戦としては、公認心理師に必要な単位(科目)と認定心理士に必要な単位(科目)は重複が多いので、重複する部分を効率的に取得して時間とコストを抑えます。下表が自分の試算ですが、重複をうまく利用すれば58単位で両方の資格に必要な科目を履修可能でした。

公認心理師認定心理士単位

 1.公認心理師の単位は全部取る

先ほど書いたように、公認心理師の方が所定単位が多いので、これらを全部取得することを基本とします。2021年2月現在では、表の9、10、24、25以外が履修可能です。

 2.認定心理士のみが必要としている単位を取得する

1.に加えて、認定心理士のみが必要としている単位を取得します。自分が調べた限りでは、c領域の1単位だけでした。

c領域は「心理学実験」で、放送大学の講義形態では面接授業となります。2021年1学期の面接授業で履修可能なc領域は、実験心理学以外では「心理検査法基礎演習」のみでした。なので、これ1択になりそうです。

a領域は検討が必要

a領域(心理学概論)は一部f領域、g領域と科目を共有していますが、「発達心理学概論」や「臨床心理学概論」などf領域、g領域で2単位と認定されている科目もa領域では1単位とカウントされてしまいます。

なので自分の場合は、「発達心理学概論」や「臨床心理学概論」などfを領域、g領域で2単位として申請するつもりです(表の3、12)。そうなるとa領域で2単位不足するのですが、導入科目で難易度の低い「発達科学の先人たち」「心理と教育へのいざない」を履修して埋め合わせることにしました。

まとめ

自分の場合は3年次編入なので、68単位を取得すると自動的に卒業になってしまいます。そして、その間に資格取得に必要な単位が取れていなくてもやり直しがきかないというリスクがあります。今回の試算は効率的な単位取得というよりも、無駄な単位は取れないという意味が強かったです。

 

最後に、上記は大学の公式見解ではなく個人の試算なので、もしかしたら間違っているかもしれません。実際に科目を登録する場合は、大学に問い合わせてみることをおすすめします。

50歳のおっさんの放送大学生活

  

首都圏近郊に住む会社員です。2020年の4月から新型コロナウィルス影響で在宅勤務となり、1日3時間の通勤生活から突然解放されました。

コロナ以前から自分の脳みそのポンコツ感に悩んでいて、学び直しは人生の宿願でした。気が向いたときに社会人大学院なども検討したのですが、時間や費用の関係からあきらめていました。

今回は浮いた時間的リソースを学び直しに充てる絶好のチャンスなので、真剣に検討した結果放送大学に入学すること決めました。

では初回のエントリーでは「なぜ放送大学なのか」というお話をしてみようと思います。

放送大学を選んだ理由

大学の選定にあたっては、全国の通信制大学も検討しましたが、放送大学が圧倒的に自分の条件に合ってました。

①自分の好きな時間に講義が受けられる

放送大学は自分が選んだ講義のTV放映やラジオ放送を聞くスタイルが基本ですが、新型コロナの影響で全部の講義をインターネットで視聴できるようになりました。

自分の好きな時間に好きな講義を聴けるため、社会人にとってはとても都合がいいです。

 ②スクーリングが基本的にない

通信制大学のほとんどが特定の時期に1~2週間ほど通学をしてゼミや試験を受ける必要がありますが、放送大学はコロナ禍の影響もあり、ほぼすべて通信制で完結します。

社会人にとって1~2週間の休暇は取りづらいので放送大学以外の選択肢は自ずと外れまていきました。

③とにかく経済的

入学金は24,000円、1科目の授業料は11,000円でそれ以外の費用はかかりません。特に経済的だと思ったのは、授業が1コマずつ買えること。忙しい時期の授業は控えめにすればコストも抑えられます。

 

そのほか、放送大学といっても立派な大学なので、学生ならではのメリットも享受できますが、それらについてはまた別の機会に。

 

まとめ

放送大学は社会人が学び直す際のハードルをめちゃくちゃ下げてくれるので本当におすすめです。